CHOCO'S CARE STORY
食べることを、最後まで支えたい。
チョコと続けた強制給餌の記録
お客様から「強制給餌」についてお問い合わせをいただくことがあったので、この機会にチョコがどのようにごはんを食べていたのか、わが家で使ったフードや道具、毎日の工夫をまとめました。
強制給餌の方法は、その子の体調や飲み込む力によってさまざまです。ここでご紹介するのは、チョコと暮らしたわが家流の体験談。介護に向き合うご家族にとって、何かひとつでも参考になればうれしいです。
チョコのごはん
なめらかでシリンジから押し出しやすいウェットフードを中心に、少ない量でも栄養とカロリーを取りやすいドライフードを組み合わせていました。
WET FOOD
メインはウェットフード
何も手を加えず、そのままシリンジに入れてスルスルと押し出せたので、メインにはウェットフードを使っていました。毎回のことだから、準備しやすく詰まりにくいことは本当に助かりました。
特によく使っていたのが「ひまカフェのおいしいごはん」「生きらきら」「生もりもり」の3種類です。痩せてきたチョコが少しでも食べられるように、その日の様子を見ながらローテーションしていました。
大人シリーズでもよかったのですが、チョコに使っていた3種類よりカロリーが低かったため、痩せてきた時期にはこの3種類を選んでいました。
DRY FOOD
栄養とカロリーを補うドライフード
チョコに使っていたウェットフードは水分が多く、同じ重量のドライフードと比べるとカロリーが低めでした。体重5kg台だったチョコがウェットフードだけで必要なカロリーを取ろうとすると、何度もシリンジへ詰めて食べさせなければなりません。
そこで、少ない量でも栄養とカロリーを取りやすいドライフードも欠かせませんでした。ウェットフードを食べやすさの中心にしながら、ドライフードで栄養とカロリーを補う、という組み合わせです。
いろいろ試したなかで使いやすかったのは「ぼくらのぶたごはん」「ぼくらのしかごはん」「ぼくらのさかなごはん」。わが家では、比較的ふやけやすく感じたこのシリーズをローテーションし、十分にふやかしてから細かくかくはんしていました。
GOOD NEWS
その後、パウダーごはんが登場しました
粒をふやかして細かくする手間を少しでも減らせるよう、その後「きらきら ぼくらのなみだごはん」を粉末状にした「きらきらのパウダーごはんシリーズ」が登場しました。
なかでも粒が細かい「こまかめタイプ」は、お湯や水と混ぜるだけでなめらかさを調整しやすく、シリンジにも通しやすいごはんです。チョコの強制給餌をしていた頃にあったら、きっと使っていたと思います。毎日の準備を少しでも楽にしたいご家族に、ぜひおすすめしたい商品です。
わが家で行っていた進め方
以下は、チョコの様子を見ながら、わが家で試行錯誤していた方法です。ドライフードは手順1から、ウェットフードは手順4もしくは5から始めてください。
- STEP 01
ドライフードをふやかす
ドライフードへお湯を加え、芯が残らないよう十分にふやかしていました。
- STEP 02
フードプロセッサーで細かくする
小型のフードプロセッサーを使い、粒が残らずドロドロになるまでかくはんしていました。
- STEP 03
冷蔵庫で一晩置く
わが家では、準備したフードを冷蔵庫で一晩置いていました。
- STEP 04
食べる前に温める
給餌する分を人肌程度まで温め、熱すぎないことを確認していました。
- STEP 05
フードをシリンジへ入れる
スプーンなどを使ってフードをシリンジへ入れ、無理なく押し出せる状態か確認していました。
- STEP 06
口の横から少量ずつ入れる
チョコの場合は、シリンジの先を口の脇あたりから入れ、一度に押し込まず、少量ずつ口へ運んでいました。飲み込む前にどんどん口に入れると誤嚥する可能性があるので注意が必要です。
- STEP 07
飲み込むタイミングに合わせる
チョコが飲み込んだことを確認してから、次のひと口を入れます。焦らず、途中で休憩しながら少しずつ食べさせていました。



むせ・咳・呼吸の変化・鼻からフードが出る・強い抵抗などが見られた場合は、すぐに中止してください。自力で安全に飲み込むことが難しい場合は、シリンジ給餌以外の栄養管理が必要になることがあります。
役立った道具
毎日の準備と片づけを少しでも楽にするために、わが家で使っていたものです。
シリンジ
強制給餌に欠かせなかったのが「シリンジ」です。いろいろなサイズを試しましたが、体重5kg台のチョコに一番使いやすかったのは50mLでした。
それより小さいものでもウェットフードは通りましたが、ドライフードをドロドロにしたものは通りにくかったため、わが家では50mLを使い続けていました。
シリンジは消耗品です。何度か使うとゴムが取れたり滑りが悪くなったりしたため、交換できるようにまとめて用意していました。
指サック
手が小さい私には50mLのシリンジが大きく、少し扱いにくく感じました。そこで、文房具店などで売っている指サックを使っていました。
指サックが滑り止めになり、シリンジを押しやすくなります。手の小さい方は試してみてくださいね。
電動ブレンダー
ドライフードをドロドロにするために欠かせなかったのが電動ブレンダーです。その当時は離乳食シェフというモデルを使用していました。コンパクトで使いやすく、容器を電子レンジでも使える便利なアイテムでした。
クイックウォーマー ハンディ
チョコは強制給餌中にブルブルすることがあり、お口だけでなく、私の身体や床、壁までごはんでドロドロになることもありました。
いろいろなところがとにかく汚れるので、温かいウェットティッシュを使える「クイックウォーマー ハンディ」は大活躍。温かいウェットティッシュは汚れを拭き取りやすく、チョコも気持ちよさそうでした。
おしりを拭くときにも使えたので、家にひとつあると便利でした。
トッピングの工夫
味や香りに変化をつけながら、チョコが食事に飽きないよう工夫していました。
野菜のフレーク・粉末
チョコは甘みが好きだったので、ごはんにとうもろこしやかぼちゃなどの野菜フレークを混ぜたり、山いも粉を加えることもありました。
いつものごはんでも、香りや味が少し変わると食べてくれることがありました。
えがお
急性腎不全になり、肝臓と腎臓の数値が大きく変化した時期のチョコには、食事に「えがお」を取り入れていました。これはチョコの体験であり、病気への効果を示すものではありません。治療中の子や薬を服用している子は、必ず獣医師へご相談ください。
はとむぎ焙煎粉
むくみが気になっていた時期には、食事の風味を変えるもののひとつとして「はとむぎ焙煎粉」を加えることもありました。
お茶シリーズ
「あずき美人茶」や「とうもろこし茶」でフードをふやかし、ドロドロにしていました。「黒豆茶」も使っていましたよ。
あの頃はまだ出会っていませんでしたが、今なら「なた豆茶シリーズ」も試していたと思います。水分の種類や量は、その子の体調に合わせてください。
カロリーを補うもの
普段は原材料をよく見て食べるものを選んでいますが、この時期は何よりも「食べること」が最優先。どうしてもカロリーを足したいときは、「カロリーエース」や「チューブダイエット」も使いました。
カロリーエースはなかなか強い香りでしたが、チョコは好きだったんですよね。あの香りにも、ずいぶん助けられました。病気や治療内容によって必要な栄養は異なるため、使用する場合は獣医師へご相談ください。
自分から食べてくれたもの
チョコは100%強制給餌ではなく、自分から食べられるものもありました。
とにかく好きだったのが「砂肝ボイル」と「わんミートソース」。この2つには本当に助けてもらいました。
好きなものをあげて、
「食べたい」という気持ちをなくさない。
それが、生きる気力になる。
好きなものは食べる楽しみとして、必要な栄養やバランスは強制給餌で補う。わが家では、そのように考えていました。ただし、同じものが続くと食べなくなることもあるため、様子を見ながら調整していました。
自分から少しでも食べてほしくて、食器もフードボウルも、どれだけ買って試したことか。お皿の高さはその時々で好みが変わるし、何種類かをビュッフェのように並べたり、スプーンもたくさん試したりしました。
ベビーフードをあげたことも、キャットフードを試したことも、療養食をあげたこともあります。ここに書いたものはすべてチョコに試した個人的な記録であり、ほかのわんこへ同じ食べ物をおすすめするものではありません。
せっかく用意しても、半分以上食べてもらえず処分したこともあります。それでも、その日のチョコが口にできるものを探し続けました。介護中は、昨日食べたものを今日も食べてくれるとは限らない。だから毎日、チョコと相談するような気持ちでごはんを用意していました。
介護中の食事を支えるアイテム
※掲載商品は、販売終了・品切れなどによりご購入いただけない場合や、仕様変更などにより掲載内容が変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
シリンジ給餌に使いやすいごはん
なめらかさを調整しやすいウェットフードやパウダーごはんを中心にご紹介します。
これだけでもバランスの取れたごはん、いつものフードにトッピングとしてもおすすめ ひまカフェのおいしいごはん
生きらきら
生もりもり
きらきらのパウダーごはん こまかめ
ぼくらのぶたごはん
ぼくらのしかごはん
ぼくらのさかなごはん
準備を助ける道具
毎日の給餌準備やお手入れに使いやすいアイテムです。
味や栄養を補うアイテム
食事に変化をつけたいときや、栄養を補いたいときの選択肢です。